塾長からのメッセージ

~間違った学習法で時間を無駄にしないために~


河野塾は、TOEFL/IELTS/GMAT/GREといった、留学に必要な英語テスト対策を専門に指導を行う塾です。また社会人向けの「やり直し英語」や「ビジネス英語」も扱っております。

指導は基本的に個別指導となります。また、YouTubeやブログでのコンテンツ提供も行っています。

テスト対策の指導というと、それぞれのテストの出題傾向や特性に応じた解答法やテクニックを教えるものという考え方が一般的で、実際に多くの予備校や塾ではそのような指導がなされているようです。

しかしそこで一つ疑問が思い浮かびます。その疑問とは、「英語力自体はどう付けるのか?」です。上記のテストのいずれもが、高度な英語力を要求します。日本の大学受験レベルをはるかに超える語彙力に始まり、文法力、読解力、聴解力、会話力に至るまでのすべてが高度なレベルになければ、高得点は取れません。

各テストに一定の解法があるのは確かですが、それはそもそも高度な英語力がなければ使えないのではないでしょうか。「読めてナンボ」「聞けてナンボ」という側面が大きいのではないでしょうか。英語力がないままにテクニックを用いることは、不可能とは言わないまでも大変難しく、限界があるのではないでしょうか。

私がテスト対策の指導を始めて20年以上になりますが、今も昔も変わらず、根本的な英語力の向上を怠ったまま、数多くの問題を解くなどして、慣れとテクニックで点数を上げようとする受験者が多いようです。一例を挙げれば、英語構文の解析がいい加減で、単語を拾って適当につなげるような読み方になっているために、リーディングの点数が上がらない人がいます。その場合、英文法の知識を基礎から確認し、その知識を用いて英文構造を正確に分析する力を養うことが正しい勉強法となります。しかしそのような学習を一切せず、ひたすらTOEFLの過去問を解くだけ、のような学習法に陥りがちです。

リスニングに関して言えば、リスニングは英語音声に対処するのですから、まずは英語音声について学ばなければいけないはずです。ところが多くの人がそれをしないまま、やはり問題解答だったり、「聞き流し」やシャドウイングだったりを行っています。しかし、これらの学習法は音声学の基礎がないままに行っても、非効率的であり非効果的です。リスニングは、まず英語音声について詳しく学び、自分もそのような発音ができるようになることが出発点です。そのうえで、耳で英語構文を解析する、論理構造を解析する、とレベルを上げていったうえで、テスト問題の解答法を学ぶのが正しい順番です。

このように、やるべきことをやって英語力を上げたうえでテストの成績も上げる、というのが正しい順序ですが、これを個人で行うのは至難の業です。先ほどの「英文の読みがいい加減な人」にしても、本人にはそもそもその自覚がなかったりします。仮に自覚があったとしても、それへの対処法がわかりません。「問題を解くだけ」といった学習法に陥りがちなのは、「それ以外にどうしていいかわからない」ことが理由でもあるでしょう。こうして壁に突き当たり、何年経ってもテストスコアが伸びずにいる人、ついには留学をあきらめてしまう人が多くいるのが現状ではないでしょうか。

そうならないためには「学習法を熟知しているコーチ」の導きが必須となります。そうしたコーチにまずは英語力を分析し、弱点を洗い出してもらい、それらを克服する方法論の指導を受ける。学習が進むにつれて自分の英語力も刻一刻と変化していきますから、その時々に応じた適切な学習メニューを組んでもらう、といったことが必要になってくるのです。

そうしたコーチングサービスを提供するのが河野塾です。生徒さん一人一人のニーズに合った指導を行うため、個別指導を中心としています。その生徒さんの弱点を見抜き、適切な解決法を指導するのが役割です。

ただし誤解していただきたくないのは、「真の学びは授業中ではなく、自己学習中に起こる」ということです。言い換えれば、「本当に英語力が伸びるのは、自分一人で英語と格闘している時である」ということです。授業さえ受けていれば伸びるというものではありません。大切なのは、「学ぶのは自分であって他人ではない。自分が学ばなければ何も起こらない」という自覚を持ち、学習時間を確保し、実際に学習に取り組んでいただくことです。河野塾が提供するのは、そのための方法論であり、プランニングであり、継続のためのサポートです。河野塾の伴走を得て生徒さんが目標のスコアを達成し、留学を実現し、その後の充実したキャリア、人生につなげていただくことを、心から願っています。

 

河野塾塾長 河野太一